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ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]を開催しました
12月13日(土)、ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]を開催しました。参加したのは小学生と保護者のペアの6組です。

講師は和紙作家の森田千晶さん。森田さんの作品の特徴は、和紙でつくられたレースです。日本に古来の紙である和紙とヨーロッパ古来の手芸であるレースが合わさり、ふんわりと優しい雰囲気の作品をつくっています。今回は森田さんのレースを使い、和紙の持つ独特の温かさで冬の寒さを和らげるようなオリジナルのグリーティングカードをつくりました。

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まずは和紙の原料について、実際に触りながら説明してくださいました。和紙の原料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)といった植物の皮です。今回持ってきてくださったのは楮で、枝からつるんと皮が剥けているもの、茹でて柔らかくなったものなどなど。

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和紙づくりに必要なものは3つ。1つ目は植物の皮、2つ目は冷たい水、そして3つ目はとろろあおいの根っこです。湿度や温度が高い夏だとろろあおいの粘液が溶けてしまうため、和紙づくりは冬におこなうのだそうです。

次に、パルプが入った大きな舟(たらい)の周りに集まり、材料を簀桁(すげた)という道具に溜めて落とすことからこの名前になった「溜め漉き」という技法でそ土台をつくります。あらかじめつくりたいカードのサイズの枠をはめ、一度に一気に水を汲んで揺らし、板の上にひっくり返します。

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さっそく溜め漉きにチャレンジです。思わず「重い~」と呟く参加者。たとえ失敗しても大丈夫。漉いたものを舟に戻せばやり直しができます。
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枠を外したら土台のできあがりです。水をたっぷり含んでいるので厚みがあり、見た目はまるで食パンです。

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次に、土台の上に色紙や布、リボンや糸など、様々な素材を使ってコラージュしていきます。画用紙にペンで好きな絵を描いたものも漉き込めます。中には、拾ってきた色づいた落ち葉をコラージュする参加者もいました。

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次に楮、三椏、とろろあおいが入ったもう一つの大きな舟の中にレースの型を簀桁に敷き、「流し漉き」をおこないます。先ほどの溜め漉きと違い、何回も汲んだり揺らしながら漉く方法です。土台よりも薄く漉くため失敗してしまう参加者も。ですが回数を重ねていくうちにコツを掴んだのでしょうか、どんどん上手になっていきました。
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漉いたら簀桁の簀を外し、コラージュした土台にそっと乗せます。

流し漉きを終えたら、食パンのように厚い和紙をどのように乾かしていくのかを説明してくださいました。板を上から重ねて絞ったあと、板に張り付けて天日干しをします。残念ながら今回は乾かすところを見ることができませんでしたが、自然の力が和紙を温かくて丈夫な紙にしてくれるのだと学びました。

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最後につくった作品の観賞会。誰に送るのかを聞くと、「友達にクリスマスカードとして」「一緒に参加したお母さんのバースデーカードとして」など、送る相手を思いながらつくったようです。きっとその温かい気持ちは相手にも伝わりますね。

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今回つくった作品は、後日お渡しです。どんな作品に仕上がっているのか、楽しみにしててくださいね。

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by atlia | 2014-12-16 11:39 | ワークショップ
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