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安西 剛 アーティストトークを開催しました
8月3日(日)、開催中の企画展〈アーティスト・ラボ「つくられる」の実験〉関連として、出品作家 安西 剛さんのアーティストトークを開催しました。

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安西さんはまず、今回の出品作だけでなく過去作品にも何度も登場してきた「きかい」についてお話してくださいました。
日用品がモーターと組み合わさり、不思議な動きをする「きかい」。その部品となっているプラスチック製の日用品はどこででも手に入る大量生産品ばかりで、掃除・料理などの決められた使い道とそのためのかたちをもっています。しかしそれらを機械のパーツとして扱い、モーターに繋げると思いもよらない有機的な動きが生まれ、全く別の意味を持ったものに見えてきます。安西さんはこのように、あらかじめ決められていた用途とかたちの結びつきを解放することに興味を持ち、「きかい」の制作に取り組み始めたそうです。

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《Useful Days》2013年
当たり前に見かけるモノだからこそ、無意識に使い方を決めつけてしまっている日用品。その「決めつけ」をさらに崩していくため、安西さんは様々なやり方で「きかい」を提示してきました。博物館のジオラマに登場する古代の動物や江戸時代の人々がそれぞれの時代背景を踏まえながら「この『きかい』は何なのだろう」と話をする作品や、壊れやすい「きかい」とその修理方法を展示し鑑賞者がまるでペットシッターのように「きかい」を世話する作品。
それぞれの作品に登場する日用品は似たようなものばかりですが、毎回違った用途や意味合いを感じさせるような仕掛けがあります。

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そして、本展の出品作で行った「実験」」についてのお話。本作《platonic machines》は、安西さんとワークショップ[不思議なきかいをつくろう1.2]の参加者が制作した「きかい」・「指示書(『きかい』のつくり方)」が展示されています。しかもそれらの「きかい」は来場者によって毎週手が加えられるため、その変化は誰にも予測不可能です。
安西さんは、今回の出品作を含めた制作の動機について
「意図していない過程・結果も、作品として成立させるためには許容しなくてはいけない。思った通りにならないこととどうやって向き合うかという問題は、他者とのやり取りに似ている。従わせることが唯一の正解じゃない。僕は、他者とよりうまくやっていけるようになりたいから、作品をつくっているのかもしれない。」と語りました。

放っておくと具合が悪くなり、誰かに修理してもらうと違うかたちになってしまう「きかい」たち。一度「面白い」と思っても次に目にするときには変化してしまっている儚さは、人と人の「一期一会」に似ているのかもしれません。

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by atlia | 2014-08-09 17:17 | 企画展
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