このお祭は、毎年5月24日に、安行原(2680-1)で行われています。
午前中に安行原蛇造り保存会の約30名の職人さんよりワラ編み作業が行われ、午後過ぎからご神木に設置する作業が行われました。
古くから使われている鐘が、カーン!カーン!と何度も鳴らされ町中に大蛇が祭られるのを知らせます。
昔はこの樹齢600年の大木に祭られていましたが、老朽化のため平成5年ぐらいから若木のご神木に祭られるようになりました。
幹股に設置できるほどまだ枝が太くないので、今はやぐらを組みその上に祭っています。
設置が完了したら、蛇を作る際に出たワラくずを集めて燃やし、その周りを保存会の方々が取り囲みます。
お神酒で体を清め、百万遍(ひゃくまんべん)のじゅづを皆で持って回しながら祈願ます。
そして最後に「よいしょ!」という威勢のいいかけ声とともに引っ張り合って儀式は終わりです。
今日からまた1年、この大蛇は町に悪いものが入ってこないよう守ってくれます。
この「蛇造り」には、まだ謎も残されているそうですが、安行という風土と歴史が生んだ何とも魅力的なお祭りです。
安行原の蛇造り